2023モンゴル自転車?旅②
東ゴビ、サインシャンド駅の待合室で目覚める。
サインシャンド周辺には行ってみたいスポットがいくつかあるが、走力と残り日数を考えると自転車で回るのは難しそう。
迷っていると、丁度良いタイミングで丁度良い怪しさのおじさんが登場。
約3000円/日で一通りガイドしてもらう事になった。
無理やり自転車を載せる。バックドアは開いたまま走り出す。
安定のホーショールを食べながら。
ラクダが普通にウロウロしている。
ハンバヤンズルフ山に到着。何でも願いが叶う山らしい。
絶景。
男性しか山頂に行く事が許されていない。
空が広いね〜
女性はこの辺までしか登れない。
次は「エネルギーセンター」なるパワースポットに向かう。
地球の歩き方には載っていないが、オカルト界隈では世界的に有名らしい。
寝転んで大地の「エネルギー」なるものを吸収する。
ガイドのおじさんとの一枚。
僧侶達が瞑想した108の洞窟。
ダンザンラブジャーという有名な僧侶が瞑想したとのこと。
鐘を鳴らしたり。
ハマリン・ヒード僧院。19世紀にダンザンラブジャーが建設したらしい。
五体投地。日本より寺院が華やかな感じ。
日本の寺院にはないデザイン。
見事だよね〜
モンゴルでは結構頻繁に車が横転している。
サインシャンドの町並み。
とにかく暑いので博物館で時間を潰す。ダンザンラブジャーの所蔵品を展示している。
ナマハゲみたい。
ゴビでは恐竜の化石も多数発掘されている。
サインシャンドには大きなスーパーがあるので必要なモノは大体揃う。
こんな景色が果てしなく続いている。乾燥しているので汗は出にくいが、とにかく喉が渇く。
お馬ちゃん。
写真では綺麗だけどハエだらけ。
道路から外れてチェックイン。
広い空。星空も綺麗だった。
プレヒート中。
ウランバートルへ戻ってきた。
そういえば5日間シャワーを浴びていないので良い具合に小汚くなっている。
朝飯はボーズ(羊肉の肉まん)。
スフバートル広場。チンギスハーンの像が立派。
休憩しているとマウンテンバイクのおじさんが声を掛けてきた。
アメリカでゲルキャンプのビジネスをしているらしい。
ホーショールを奢って下さった。何度食べても美味しいホーショール。日本のコンビニにも置いて欲しい。
味噌ラーメン。安心する味。
最終日なので豪遊する。
広大なモンゴルを味わうには1週間では短すぎた。でも名残惜しいくらいが丁度良いのかもしれない。
人も自然も食べ物も魅力的な国だった。
帰国。夏休みは終わり、現実に戻っていく。
結局、自転車旅なのか自転車を持ってウロウロしていただけなのかよく分からなかったが、まあ良いだろう。
終了!!
2023モンゴル自転車?旅①
気付いたらアイスランドツーリングから3年が経ち、社会人2年目になっていた。
久しぶりの飛行機輪行、出発前夜に慌てて準備し、どうにか間に合わせる。
そもそも最近は自転車に乗ってすらいないのに、なぜお金をかけてモンゴルに向かうのか自分でもよく分からないが、出国。
仁川トランジット。今回は銀マットではなくエアマットを持参してみる。
美味しいビビンバ。
かくしてチンギスハーン国際空港に到着。外に出ると早速モンゴルの草原が広がっている。
白タクおじさんのしつこい勧誘を振り払いウランバートル市内へ移動。自転車を組み立てる。
ストーブで使用するガソリンを調達する。
最初の1軒目ではハッキリと断られてしまう。キャンプで必要なんだと説明するも、明らかに怪しい外国人だと思われている。
2軒目でも断られるが、「売ってくれたら追加でお金払うよ」と交渉するとあっさりOK。ニヤニヤしながら給油している。この国は賄賂の文化なのか…?融通が効くのはありがたい。
ガソリン価格(オクタン価95)は日本とさほど変わらない。
ウランバートル市内は思ったより栄えている。
日本製品も山積み。
ウランバートルNo.1デパート、ノミンデパート。社会主義時代に建てられたそう。
オシャレな若者で賑わっている。
夕食はツォイバン(モンゴル風焼きそば)。
日本人に合う味で美味しい。
明日からの走行に向けて食糧を調達する。
念のため水は多めに、主食はパスタ、ガソリンストーブの故障を想定しパンも持参する。補給食はスニッカーズとハチミツ。
翌日、ほぼノープランだがとりあえず南下する。
あっという間に市街地を抜け、草原地帯になった。
Googleマップにはない商店で昼飯。手作りのホーショール(羊肉の揚げ餃子)が美味しい!!
ファミリー三世代で店を切り盛りしている素敵なお店。
牛ちゃん達。
アップダウンが連続する。
長い坂を登ると大体オボーがある。道標としてだけではなく、精霊が下りてくる目印とされ、チベット仏教の気配を感じる。
天気は良い。むしろ暑い。
写真映えする場所は大抵風が強い。
馬が死んでいた。
水場かと思って近づくと糞だらけの泥水。
フリー素材みたいな草原。
走れるところまで走り、道路から見えない場所にチェックイン。
雑パスタ。
水が貴重なのでパスタの茹で汁も取っておく。
追い風で快走。
バガハンガイという小さな町に到着。
東ゴビまでの夜行列車チケットを買おうと駅に向かうが入口には鍵がかかっていた。
裏口から出てきた駅員のおじさん2人に聞くと、夜まで駅は閉まっており、チケットも駅では買えないらしい。
駅員室に自転車を預け、ランチに連れて行ってくれた。(バットさんと同僚のゾルグォさん)
町のレストラン。
羊肉は新鮮で美味しい!!ミルクティーが付いてくる。
ウランバートルとは全く異なる町並み。
ランチが終わると「列車の時間まで休め」と、バットさんの家に招いてくれた。なんか申し訳ないくらい親切な方だ。「17時には戻ってくるよ」と仕事へ戻ってしまったので少し昼寝する。
ボットントイレ。
家の庭にもゲルがある。
モンゴル相撲のポスター。
夕方になるとバットさんの息子とその友達が学校から帰ってきて、何やらテントを立てはじめた。
何かの練習会が始まった。
後で調べると、「シャガイハルワー」というモンゴル伝統の遊びらしい。
羊、ヤギの骨を加工した駒を指で弾き、的に当てる。
大会も開催されているらしく、単純そうに見えるが案外難しかった。
大人達も真剣。
皆さんとお別れし、モンゴル縦貫鉄道に乗る。中国国境のザミンウードまで続いており、古い車両が現役なので味わいがある。
(以下リンクで便を検索できます)
満席と言われるがとりあえず乗車。
2段ベッドの席が空いていた。給湯器もあり快適。
ロゴが社会主義っぽい。
チョイル駅。大きな駅では夜中でも物売りのおばさんが居て、カップ麺や飲み物、お菓子を買う事ができる。
午前2時、東ゴビのサインシャンド駅で下車。
物々しい駅舎。
ロシア国旗とモンゴル国旗。隣国なだけあり、ロシア人観光客もちらほら見かける。
この時間からホテルを探すのは面倒なので、待合室のベンチで寝させてもらう。
②へ続く
アイスランド〜日本(帰国)
空港まで50km。バス輪も面倒なので走る。
パッキング崩れませんように…
意外といけるな
ザ・平和
街も、自然もアイスランドの色味はいいよね
いいね
ガッツリ雨。段ボールにラッピングしといて良かった〜
雨上がりのアイスランドは美しい。
かくして空港到着。23kgギリギリを攻める。BIKE PITにはロレントっていうルーマニア人がいた。We are crazyって笑ってた。間違いない笑
段ボール輪行も割と慣れてきた。あとは帰るだけ。トランジット2回とも1時間しかないから不安。とりあえず飛行機飛んでくれ…。物価が高すぎるので一刻も早く脱出したい。
朝早い便なので空港で夜を明かす。マスクをして閑散とした空港にいると、現実に引き戻されていく感じがする。1ヶ月間、コロナなんて存在しないかのような世界だった。
結局オーロラは見れなかったな。見れた日はあったみたいなんだけど、普通に寝ちゃってた。9月以降がシーズンなので、またいつかリベンジ。
ほとんどキャンセル。なぜか自転車料金取られなかった。ラッキー✌️
閑散としすぎなんだよな
コペンハーゲン。デンマークといえばレゴ。日本にないようなものも多かった。
どこもかしこもソーシャル
乗り換えてSAS。チャリの箱が積み込まれる瞬間を目撃し安心する。
ヘルシンキ着。フィンランドは8月末以降再び日本からの入国を制限しているため、パスポートコントロールが少し厳しめ。
これで帰れる〜
機内食を受け取るときのワクワク感やばいよね
飛行機はガラガラでした。乗客20人弱くらい。
かくして成田到着。
PCRは陰性でした。とにかく乗客が少ないので降機に10分、唾液検査までに20分、検査結果待ちは30〜40分くらい。待機エリアにはジュースやお菓子も用意されていた。降りるまでに3時間待つ便もあると聞いていたので運が良かったのかも。陰性の赤いカードを持って入国しました。
自転車のロストもなし。すべて上手くいきました。初の単独海外ツーリング、色々な経験が出来ました。
アイスランド、美しい国でした。思い出補正により苦しい記憶は忘れました。
またいつか、必ず行くと思います。
最後に、
この難しい時期にも関わらず、装備のご支援を頂きました株式会社モンベル様にこの場を借りて御礼を申し上げます。製品はどれも素晴らしく、心強かったです。
終了!
首都Reykjavik街歩き
レイキャビク観光です。バスもあるけど小さな街なので徒歩移動できちゃいます。
まずはココ。アイスランド来たら外せない博物館。男なら行くべき。
解説もしっかりしていて勉強になる。
これなんかもう狂気だよね
使い所がないアイテムだらけだったのでミュージアムショップでのお土産購入は自制しました。
真面目な博物館も行く。アイスランドの歴史を学ぶ。小さな国だけれど、キリスト教以前の展示も多く興味深かった。
街並み。
「宇宙一美味しい」という触れ込みの有名なホットドッグ屋さん。例年なら観光客で行列らしいけれどガラガラ。
確かに宇宙一だった
中心部。
北欧の建物は色味がいいよね
土日しかやっていないフリーマーケット。ここも有名なんだけど割と空いてた。
こんなお店もあるにはある。
ゴミもほとんど落ちてないし、ホームレスの人も居ない。なんかもう全てが整っていて小汚い身としては少し居心地が悪い。男2人代官山で夕飯を食べた時の感覚を思い出した。
個人的には日本やアジアの混沌として活気に溢れた街の方が歩いてて楽しいな〜
アイスランド唯一のラーメン屋さん。日本人店主ではない。
RamenというよりはAsian Noodleって感じ
かわいい色の幼稚園
整いすぎ
ハットルグリムス教会。高さ73mとアイスランドで最も高い建物だそう。
これでスイスイ移動してる人が結構いる。
観光もしつつ飛行機輪行用の段ボールも調達。2軒目のMarkiðという自転車屋さんで頂くことができた。
結構品揃えいい
無理やりパッキングする。これを空港まで50km運ばなければいけない。雨降らないで〜〜
ガソリンストーブ類の洗浄、ラップ、テープの調達など割と忙しい。
レイキャビク最終日、はじめてアイスランド料理を食べる。良さげなレストランなので正装(伸びきった髭、モンベルシャツ、1ヶ月洗っていないズボン、トレッキングシューズ)で入店。これまでのパスタ生活を労う。美味しかった。
アイスランド旅行も終わりが近づいてきた。
のんびりReykjavikへ
ハイランドを終えて完全に燃え尽きてしまいました。満足してしまいました。ブログの更新も怠っておりました。
ここ数日は交通量の多い道を外れ、のんびり走っていました。
かわいいピンク色
綺麗だしイ●ムシもいないのでGOOD
とても贅沢なキャンプ。
ハンバーグ焼いてみたり
虹が出ていたり
狭くて長いトンネルを抜けたり
100m間隔くらいで退避エリアがあり、すれ違う車が譲り合えるようになっている。
日本でトンネルを走行すると抜かされる時ヒヤッとする事が多いけれど、ゆっくりorかなり距離を取って抜かしてくれるのでストレスが全くない。
アイスランドの山は「山」というより大きな「岩」。火山の島であることを感じさせる。
小さな港町。
隣のキャンピングカーのご夫婦がビールとチキン、ベーコン、サラダを差し入れてくれた。アークレイリに住んでいるそう。美味しかった!!
一日中誰とも話さず、寂しさを感じていたタイミングだったので本当に感動した。翌朝にはパンも頂いた。
やはり旅を楽しく、充実させるのは人との関わりだなと改めて感じる。
リサイクルもバッチリなアイスランド。
北欧っぽい色味。
ハイランドで洗脳済みなので舗装路だと認識する。
綺麗なんだけど慣れてしまった。
iPhoneで撮る写真って良くも悪くも見たままの景色だなと思う。自分はそれが割と好きです。
アイスランドの人口は少なく、走っていても地元の人と出会う事はほとんどない(羊と馬はめっちゃいる)。キャンプ場が自分一人だけの日も珍しくなかった。
ひたすらこんな感じ。
どこを切り取っても景色は良い。天気はコロコロ変わる。ヨーロッパの北海道って言葉は的確だと思う。
そこはキューピーじゃないんだな
蕎麦、うどん、素麺。このスーパーは田舎なのにかなり品揃えが充実してた。
やっぱ日清の麺は質が違うね。日本を感じる。
具は全然日本とは違う。パプリカとか入ってる。
全然関係ない話、アイスランドには、かなり小さな街にも必ず市民プールがある。ウォータースライダーが付いているなど、子供たちの遊び場にもなっていて、温泉のような温かいプールもあるらしい。更衣室のシャワーだけを使わせて貰うことも可能。
アイスランドに来てから不満を感じた事はほぼないんだけれど、あえて言うなら、もっと日本のような日帰り温泉施設があれば良いのになぁと思う。確かにブルーラグーンみたいな施設はあるが、値段も高いし予約必須で、お手軽とは言いがたい。日帰り温泉のような、誰でもふらっと(予約不要で)入れて、道の駅や食堂が併設されていて湯上がりに夕食を食べることができるような施設が点在していたら、本当に文句なしなんだけどなぁ…。
ガソリンストーブの扱いにも慣れた。MSRのウィスパーライトインターナショナル、ガソリンなら世界中どこでも手に入り、燃料コストも抑えられるのでオススメです。マイナスポイントは使用前のポンピング、プレヒート作業(火つけて放っておくだけ)が必要な所、火力調節が困難な所くらい。これも少し慣れれば面倒に感じなくなる。構造も単純なのでメンテナンスもしやすいです。
(ちょっとワープしたりしつつ)首都レイキャビクに到着。
レイキャビク周辺の車道は自転車では走りにくい。
ちゃんと道に沿ってサイクリングロードが整備されている。
レイキャビク到着を記念して、VOLCANO SUSHI(850円)を食べる。ヒースローのスシより全然美味しい(美味しくはない)。これまでアジア人を全く見かけなかったが、レイキャビクに入ってから頻繁に見かけるようになった。
本来なら大混雑のレイキャビクキャンプ場、ガラガラでした。
水場、シャワーも多く、かなり設備が整っている。アイスランドツーリングの拠点にもなっているようで、サイクリストもチラホラいて楽しい。
アイスランドのキャンプ場はどこも清潔で快適だった。気候的な要因もあってか、日本より圧倒的に虫が少ないのも印象的(コバエは多い)。
毎日パスタ食べてるな。Barillaのパスタソースは評判通り安定。
もう、朝の寒さに震えながら穴を掘りう●ちをする事もないし、テントの中が砂だらけになることもない。
帰国準備をしつつ、首都レイキャビクを観光します。
Akureyriでのんびり
第二の都市アークレイリへ。久しぶりの大きな街に期待を膨らませる。サイクリングやジョギングができる道がちゃんと整備されてて走りやすい。ドライバーのマナーも良く、この国から学べることは多い。
北欧にいることを完全に忘れていた。
整備され、おしゃれな街並み。
中心街。夕食はもちろん…
中華。北欧の国、アイスランドに来て初めての外食、中華。これは決して甘えではない。そしてめっちゃ後悔する。中華なら少しはリーズナブルかなと思ってたけど、これで5700円でした。美味しいんだけどね…美味しいんだけど高すぎるでしょ…
アイスランドで外食するとこのくらいが相場なようです。自炊しないと一瞬で破産します。
ただ店員さんご夫婦は本当に親切で、自転車で旅行していると分かると、お土産に白米をサービスしてくれたり、走る時に食べてとキャンディまで頂いた。タイやラオスに近い云南省のご出身らしい。ぜひ訪れてみたくなった。こういう出会いはお金では買うことができない。
これからどうやって首都レイキャビクを目指すか考えつつダラダラする。
ハイランド走破 後編
ハイランド、後半です。
弱い向かい風だけど、昨日までの風に比べたら無風といっていい。
広漠って言葉が似合う。少しずつダートの走行にも慣れてきた。黙々と進む。
Nyidalurが見えた…!心底ホッとする。
Nyidalur小屋では食料の補給こそ出来ないが、トイレがあり、水場があり、シャワーがある!!
馬🐴と同じ臭いと化した身体を洗うべく、念願のシャワーを浴びるが、出てきたのは水でした…。悲しい。ブルブルと震えながら水を浴びる。オーナーはとても親切かつフレンドリーな方で、水シャワーだったと知るなりインスタントスープを飲ませてくれた。機械が壊れていたようだ。
夕暮れ。ホッとしたのも束の間、夕食作りに取り掛かると、ガソリンストーブの火が点かない…。
マジ…??今ですか??………それ、今必要なトラブルですか??
ガソリンストーブを使うのは今回が初めてだ。当然、トラブルも初めて。説明書を見ながら、分解してクリーニングする。必死だった。
ガソリンストーブの故障はすなわち、パスタやラーメンを茹でる事が出来ないということだ。よく考えると、夕食をパスタに頼り切ったのも甘かったと気づく。火を使わない食料はバナナとチョコバーくらいだ。パンなど、火を必要としない主食を十分に持っておくべきだった。
1時間くらい悪戦苦闘して、どうにか作動するようになった。不器用なので道具や機械を分解したり整備するのは得意じゃないけど、人間追い込まれれば出来るんだな、と思う。
煤まみれでパスタを作り、就寝。
翌朝。Nyidalurを出てすぐの大きな川。朝なので水量はかなり少ない。余裕で渡れそう。
と思ったら割と深かった。浅い箇所を探すべく、かなり迂回する。
アークレイリに用事ができたので、F26のみを走破する予定を変更し、Laugafell小屋へと向かう。
こんな景色が見たくてここまできた。心に描いた事は実現する。これで標高800〜900mなのでかなりお得だよね。
車の轍を頼りにひたすら進む。天候は安定している。
渡渉地点。親切なドイツ人家族が車に乗せて運んでくれた。
難しい環境だからこそ、ハイランドでは皆がお互いを気にかけていたように思う。
遠くにLaugafellが見えた。今日は50kmも進む事ができた。風が無いだけで1日の行程にこんなにも差が出るのか…。数日前に会ったスイス人サイクリストが風を味方に付け、4日で走破したのも納得だ。
夕焼け。Laugafellは天然のプール(温泉)があることで少し有名な観光地らしい。少し興味があったが、他のお客さんが多すぎて入るタイミングを失い、就寝。ハイランドを突破できる事がほぼ確定し、安心していた。
翌日。20kmほどアップダウンを繰り返し、いよいよ渓谷を抜ける30kmの長いダウンに入る。
昨日までとは土や岩の色味が変わっている。ハイランドの終わりを実感する。
岩だらけで道がとにかく悪いことはLaugafell小屋のオーナーから忠告されていたが、想像以上だった。ダウンヒルというより下山。勾配も急すぎるし、岩だらけ。
YouTubeによくある、RedBullのヘルメット被ったお兄さんがマウンテンバイクで下るようなルートだ…。
あまりにも危険な箇所は必死すぎて写真がない。
道なのか川なのかよく分からなくなる。
氷河が少し残っていた。
数時間かけて下り終える。めっちゃ疲れた。下りなのに。渡渉も多すぎてサンダルに履き替えるのが面倒になり、靴のまま渡った。
今振り返ると景色はとにかく綺麗だな。
F26とF752、F821を繋ぎ、ハイランドを走破した。初めての経験だらけだったが、無事に抜けることができて安心する。今帰国しても後悔はないような気分。
久しぶりの舗装路。疲れ切っていたので特に感動はない。
アークレイリの手前12kmのHrafnagilのキャンプ場に着。市民プールの更衣室で久しぶりにお湯のシャワーにありつく。
夕食は残りのパスタソースとソーセージを全て使い、到着を祝う。この日はダート50kmを含む75kmを走った。
ハイランド、ざっくりこんな感じでした。今までのサイクリングで一番しんどい1週間でした。体力的にもそうだけど、補給が無く、進まないと絶対に抜け出せないという精神的な緊張感がしんどかったように思います。
ただ、間違いなく走る価値のあるルートでした。天候にかなり左右されますが、リングロードだけじゃ絶対に見れない景色を見ることができます。興味のある方はぜひ。